生き抜く目。
忙しいバイトが終わってから、サッカー。
今日は人数が集まったので、ゲーム中心で、見知らぬ人からもゲームに誘われて計2時間やっていた。NNNドキュメントで、ハンセン病の塔和子という詩人について、やっていた。
そのあとネットでいくつか検索したが「領土」と「アリバイ」という詩が心に残った。
四国新聞社の記事が、一番作品が載っていた
ある演劇制作者のブログで、見た作品についてコメントしているのをいくつか見るのだが、業界ではそこそこ有名な人なのに、正直感性がないと感じた。それはその人もわかっていて、自分にはわからないけど、他の人が観たらいいのだろう的な発言もしていて、それはしょうがないと思うのだが、人間の業のような作品に関して、観たくないと評していることに、ショックを受けた。この業界では、業界人が作品に対する評価を表立ってすることが少なく、それを突き破ろうとしている姿勢も、決して嫌な印象は与えない。ただ、感性ってどうしようもないとこで、もったいないなぁと思った。
領土 塔和子
生と同時に
死を産みおとしたことに気付かないで
からになった母体は
満足げに離別を見る
けれども死は
生よりも早く手を受けて
いつか支払わねばならない
死の手形である生命を受け取るのだ
母
ほのぬくいふるさと
混沌の中で
私という実体を
林立する生の向こうの死の中へわけ入らせたもの
生きてあることの
ほのぬくい息とやわらかい肉体と
握り合う手にあつい感動を見ても
物体のかたさを見抜けないでいた
あの優しいもの
でも差し出された手は
肉と骨と少量の血と
切りおとしたら
ゴムの手と同じ重さでぽろりと落ちる物体
死の参与からはずされている生命はどこにもない
秋のするどい陽の中で
私を受け取った死の手と
踏みごたえのある大地と
荘厳に蘇るあの一瞬
産褥で交わされた
生と死の調印が
鮮やかに占める
領土は私 「第一日の孤独」より
今日は人数が集まったので、ゲーム中心で、見知らぬ人からもゲームに誘われて計2時間やっていた。NNNドキュメントで、ハンセン病の塔和子という詩人について、やっていた。
そのあとネットでいくつか検索したが「領土」と「アリバイ」という詩が心に残った。
四国新聞社の記事が、一番作品が載っていた
ある演劇制作者のブログで、見た作品についてコメントしているのをいくつか見るのだが、業界ではそこそこ有名な人なのに、正直感性がないと感じた。それはその人もわかっていて、自分にはわからないけど、他の人が観たらいいのだろう的な発言もしていて、それはしょうがないと思うのだが、人間の業のような作品に関して、観たくないと評していることに、ショックを受けた。この業界では、業界人が作品に対する評価を表立ってすることが少なく、それを突き破ろうとしている姿勢も、決して嫌な印象は与えない。ただ、感性ってどうしようもないとこで、もったいないなぁと思った。
領土 塔和子
生と同時に
死を産みおとしたことに気付かないで
からになった母体は
満足げに離別を見る
けれども死は
生よりも早く手を受けて
いつか支払わねばならない
死の手形である生命を受け取るのだ
母
ほのぬくいふるさと
混沌の中で
私という実体を
林立する生の向こうの死の中へわけ入らせたもの
生きてあることの
ほのぬくい息とやわらかい肉体と
握り合う手にあつい感動を見ても
物体のかたさを見抜けないでいた
あの優しいもの
でも差し出された手は
肉と骨と少量の血と
切りおとしたら
ゴムの手と同じ重さでぽろりと落ちる物体
死の参与からはずされている生命はどこにもない
秋のするどい陽の中で
私を受け取った死の手と
踏みごたえのある大地と
荘厳に蘇るあの一瞬
産褥で交わされた
生と死の調印が
鮮やかに占める
領土は私 「第一日の孤独」より
by tsubasahappy
| 2006-10-30 02:03