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ミルを記録する。
by tsubasahappy
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消すために作る。

久しぶりの晴れのおかげで、バイト先は忙しい。
息つく暇もないほど、自分が汗臭いことに気づくほど。
少し残業モードだったけど、今日は観劇なので、お先に失礼しま~す。
シベリア少女鉄道「残酷な神が支配する」@精華小劇場。



東京でも若手でトップクラスの人気らしい。ラストにたたみかける壮大なオチ。そのための長い前フリが特徴だそうだ。
妹が誘拐され、それを警察に相談する兄。しかし、それは狂言で、友人が警察のデータベースを盗むために、脅されてやっていた。全てを白状した兄は、妹を助けることができるのか。
前半は、ちんたらちんたら安っぽ~い二時間ドラマのように、犯人は誰だとみんな悩む。観ているほうはそれがわかっている。段々、言っていることが複雑になってきて、なんだか理解するのも面倒になってくる。舞台は、3面あり、それぞれ大学の空き部室、大学の管理室、会議室。舞台全体を円状で3等分して、回ることで場転が可能になる。
そして、ラスト。PCに入り込んだウィルスのタイマーがゼロになった瞬間、舞台横に大きな猪木の映像が流れる。映像からして、素人の人に気合を入れるため張り手を食らわせている模様。それにあわせ、舞台は回る。空間的にはつながらない3つの場面を、回すことで無理矢理つなぎ、全てのつじつまを合わせてしまう。舞台の回転に合わせ、役者たちも歩いている。(たぶん、黒幕だったと思うが、はっきりとは覚えていない)「逃げるには舞台の袖に入っちゃえばいいんだ」という内容のセリフ。ここではもう、何でもありというか、演技している行為、この舞台というものからも逸脱しようとしている。
最後なんか、あんだけ悩んで追い詰めた黒幕は、あっさり自殺してしまって、イイ意味で何も残らない作品。終わったあとは、妙にすっきりしていて、設定上の矛盾や疑問なんかどうでもよくて、この爽快なラストのために、小難しい3/4があり、それが退屈なほど、ラストでの振幅の幅が広がる。回る舞台から外れた兄は「私は道を踏み外してしまったのかもしれない・・・」とか、父親を殺した犯人を5年捜している女性は、後進しながら「私の人生は後ろ向きの人生だったわ」なんてことをしゃべる。そういった、行動と言動の形態部分での一致が、会場の笑いを誘っていた。
ラストのための前フリ、そして、ラストを見ても、この何も残らないスッキリ感。彼らに「何のために演劇をやっているのか?」を問うことは不毛である。ただ、(内容的に)消える(記憶に残らない?)一瞬の舞台を作ると言う行為が、維新派の野外での消えることが前提で作られる舞台美術=建築と、リンクしてしまった。
このくっつけ方は強引か。
by tsubasahappy | 2006-07-23 02:23 | パフォーミングアーツ