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ミルを記録する。
by tsubasahappy
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隗よりもまず始めよ

今年度はよく働いているが、今日もバイト。働くことは好きなのだ。
平日の昼間に働いている学生は、夏に短期留学するためにお金を貯めている、ハンガリー語の一年生と私くらい。
今日はいつもより少しだけ早めにあがって、芝居を見に行く。
France_panが参加している應典院のSPACE×DRAMAという企画の参加団体である、隕石少年トースターの公演「王様の犬とその側近と宮廷人」。
ちなみに、この企画の最後に参加団体の主宰が集まってシンポジウムを行うのだが、これの司会を私がすることになっている。



初めて見た。元々友人がお手伝いをしている団体で、先月に見たGiant Grammyにもこの団体から二人出演していて、この作品にもGGから一人出ている。
事前情報では、誰でも楽しめる「ピクニックコメディー」を目指し、脚本家は自己満足な作品を嫌いで、三谷幸喜が好きだそうだ。正直に言えば、全く持って私の好みではないし、途中で寝かけた。できるだけ偏見を捨てて書いてみる。
脚本は、メッセージとかはなく、単純に楽しめるもの。衣装と舞台美術をしっかり作っており、映像もあった。役者の一人はかなり八嶋智人に似ていた。
存在感がない。本も役者も。ものすごいテレビ的な作品で、楽しいね~とゴールデンタイムに家族で見て、次の日には忘れている。やっぱり私は舞台美術を(身分不相応に)作りこむのが嫌いだし、場転なんて山の手事情社の「タイタスアンドロニカス」みたいにやっちゃえばいいと思うのだ。場面が変わったこと(例えばそこが原っぱだとして、そこにはひまわりが咲いているのか、コスモスが咲いているのかは、見るほうが自由にイメージしていいし、そこに何本の木があって、どのくらいの太さでって実物がないから面白いと私は思うのだ)は客に任せればいい。役者の体は清潔感があふれていて、役者の体を通して見るその人間性は全くもって立ち上がってこない。たぶん、役者の心意気なんだろう。技術ではない。
彼らが普段どういう生活をしているかは全く知らないけど、舞台の上にあるものだけを見れば軽い。どんな覚悟とどんな代償を払って立っているのか。
別に何かメッセージが欲しいのではなく、(アフタートークでエンタメではなくコメディをやっていることは、関西では珍しいと評されていて)エンタメとコメディーの違いなんてよくわからないし、見ている人をほっこりさせたらイイなんて謳っているけども、じゃあ演劇で何をしたいのかわからない。ほっこり感を与える手段は、テレビやラジオでも可能だし、じゃあ汗と唾を使って何を見せる?あの世への入り口で、この世の出口である、板の上。
観ている側に、難しい演技論の提示はいらない。けど、明治維新と、第二次世界大戦で二度断絶された歴史は、どうやって取り戻すのか。アングラや舞踏が行ったアンチ西洋じゃないけど、踏襲するだけでは意味がない。
三谷幸喜が好きならば、三谷より面白くなければダメでしょ。後進の特権。
by tsubasahappy | 2006-06-30 02:38 | パフォーミングアーツ