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ミルを記録する。
by tsubasahappy
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土曜、京都。

昼から出かけて京都造形大へ。teuto vol.3 「マンダラ」 鑑賞。
杉原邦生という京都造形の修士、他2人を中心に結成された団体。昔、KUNIO01「ペリカン家の人々」で同じく京都芸術センターの舞台芸術賞のノミネートを受けていた。今年も同じくノミネート。ただ、この企画には京都造形大の教授が多く関わっており、実際どうなんだろという企画でもある。




客入れはクラブ風の音楽と照明。携帯の電源をオフにしてくれという照明が入口付近の床に映されている。これに気づく人っているんだろうか。諸注意を放送する場内アナウンスも身内的で、これがノミネートかよと思う。舞台の四隅には4台のパソコン。6人の役者が寝転がり、円になっている。そこに会話は成り立たない。「体がうねっている」とひたすら連呼する人、「にぃ、しぃ、ろぉ、やぁ、とぉ、じゅうに」を繰り返す人。「お腹すいた」と言いながらパソコンに向かいずっと何かを書いている。その向いにはガスコンロと水を出してきて、カップラーメンを食べる人。どうせなら、お腹空いたと言ってる人の横で食べてほしかったけど、これがプロセニアムだと、見た目的にいいのだろう。描写に徹していると言う点で「蔭の棲みか」を思い出した(初めてそれを読んだとき私はまったく面白いと思わなかった)。
舞台中央に置かれたレコードプレーヤーは終始回りつづけ、ラーメンを食べていた男は時計回りに舞台を歩くシーンもある。確実にそこに時間は流れているけど、何も起きない。数字的には割り切れる舞台で、何か割り切れないものをかかえた人間がもがいていた。ラストでもスモークがたかれ、舞台は真っ白。スモークかよ。もっと見せないと、小道具に頼ってるじゃん。
この大学の学生が自分の大学で公演し、ノミネートを受けるのもいかがなもんだろ。思いっきりホームじゃん。サッカーではホームでの勝ちはよっぽど実力差がない限り、当たり前。なぜ外でやらないんだろ。公演チケットの予約に関しても、ここの制作はひどかった。お金のある坊ちゃんたちが趣味でやってる雰囲気は拭えない団体である。昔、演出に感銘を受けて、何度か足を運んできたが、あまり成長が見られない。
終了後、大学のロビーで高峰秀子のインタビューを読む。成瀬監督が「白いバックで役者だけを撮りたい」と、言っていたそうだ。カラーは色が邪魔するから、白黒の方がいい、とも。確かにキートンの作品なんか見ると、彼の体はあの色調でこそ、はっきりするんだろう。成瀬を見たい思いが強くなった。
by tsubasahappy | 2005-09-18 00:21 | パフォーミングアーツ