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ミルを記録する。
by tsubasahappy
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ロンドンの心意気

朝郵便受けを見たら、電気の使用量が入っていた。
なんと、夏場の3倍以上!去年の同じ時期よりも使っていて、その請求金額にちょっとびっくり。興奮して、郵便受けに手をぶつけてしまい、血が出た。今年の冬は寒いのもあるが、夜まで起きているのもあるだろう。寒さは仕方ないかな。
今日は年明けの初授業。すごく疲れてしまった・・・。
文化都市産業論では、ロンドンのトラファルガー広場の第四の台座に、現代美術の若手(と言っても今は40代)の作品を期間限定で展示するというのをやった。他の台座にはトラファルガー海戦で勝利したネルソン提督や王様が乗っているそうだが、資金難でウィリアム4世の像を創れなくなったそうだ。それに目をつけたロンドン市が若手アーティスト6人に作品を依頼し、コンペを行ったのだ。そしてそれに受かった2作品のうちの一つが現在展示されているのだが、それが問題なのだ。



それは両手がなく、両足が極端に短い妊婦の彫像である。見た目はちょうど一般的に美しいとされているものではない。ゴッホやセザンヌが絵画界に出てきたように、あれ?ちょっと違うな的な。これは、戦争で片腕をなくしたネルソン、男性、ミロのヴィーナス(古典)という3つへのアンチテーゼとして、先天的に肉体的ハンディをもった女性をパブリックアートとして表現している。そして、その像はネルソン提督にそっぽを向いているのだから、徹底している。
これを創ったのはマーク・クインという男性で、冷凍した自分の血で創った自分の頭部の彫刻で有名になったアーティストらしい。また、そのモデルとなったのは、アリソン・ラッパーという女性で、障害のある自分の体をセルフポートレイトで撮ったりしている方だそうだ。
ロンドンでは物議をかもしている作品で、世論は真っ二つに分かれている。
私はこういった評価の定まらないことを、税金を使ってやるロンドンが素敵だと思った。芸術家なんて、時代を切り取りつつもアウトローに生きてる人たちで、社会に迎合されるた時点で、時代につかまってしまっているのだ。だから、時代に合う合わないではなく、論争を巻き起こしたという事実で、十分評価され、歴史に残る。
ロンドンでは日本の博報堂のようなところが、キワモノの現代美術をバンバンやっているそうだ。サッチャー政権がかき乱した後、新たな世界市民権の獲得にはこういったことが必要と言う思惑から(ただ、売れる芸術がイイ芸術と言われているそうで、それはちょっといただけない)。日本も同じように小泉により、いろんな価値観を覆され、アメリカナイズドされたが、博報堂はもちろん、行政も絶対にやらないだろう。NHKに代表されるように、より多くの市民が享受できる楽しみを提供すること、国民の理解を得ること。こうやって国民を馬鹿にしていく。
by tsubasahappy | 2006-01-13 03:01