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ミルを記録する。
by tsubasahappy
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「これを見なくちゃ損」リスト エントリーナンバー3

ここで10分の休憩後、花嵐。「箱おんな」。



安部公房の「箱男」をテーマにした作品だそうだ。
実際箱には入っていないが、女性と男性で箱に入る入り方が違うんじゃないかというとこから作品を作っていったそうだ。舞台には人ではなく肉塊があり、3人が人になる瞬間もあり、肉と化す瞬間もあり。体の前面にエナメル質の衣装をつけていたのだが、舞台のギリギリ前に出てきて立っているとき、それに照明が反射しまぶしく、観客が照らされているのか、いや見られているのか、それとも自分を映し出しているのか、考えた。大地大好きです!みたいな地面を離れず踏みしめる作業を見ながら、ラピュタでも人は大地を離れては暮らせないんだ、みたいなことを言っていたのを思い出す。そう言えば漫画:ワンピースでも、空島編では雲に住む空人が、大地を取り合っていた。肉は有機物で、大地に落ちれば腐り、生産的になりうる。背中を見せることを一番やりたかったと語っていたが、それが肉塊であるのか、箱の中の負のエネルギーの方向なのか、女性なのに親父の背中をやりたかったのか、あの素の背中が浮きあがる。ラストで肉塊が集まり、キーンという音の中での暗転が心地よいこと極まりない。

黒田育世 「モニカモニカモニカ」
素晴らしかった。どうしようもなく。ギターの生音と共に激しい踊り。ライトが一方向から当てられていたときは、黒田の影がギタリストに重なり、エロいな~と思っていた。だんだん黒田の生命力あふれ、踊ることを純粋に楽しむ踊り方に、ギターの音は実は彼女の発する音で彼女の踊るときは、どこからともなく流れる、そんな仕組みに実はなっているんじゃないかと錯覚してしまう。休まずにひたすら跳ね、舞い、一秒だって目を離すのがもったいなかった。その踊りを説明しろと言われても難しい。彼女自身も踊りたいから踊り、そういうコンセプトだけで作ったと言っていた。踊りたい体を抑えず、その衝動にまかせ、楽しげに踊る姿はとてもキレイだった。やはり、鳥居の前で見たかったなと思う(鯨荘さんが羨ましい)。屋根がある場所でなく、踊ることの原点である自然にこれを対峙させてみたかったな、と。

アフタートークはダンスボックスの人が司会をしていたが、非常に拙く、もう少し質問を事前に考えるとか、作品に突っ込んで聞いてほしかった。
素敵な作品に触れると、本当にうれしくて、もう何もいらなくなる。
by tsubasahappy | 2005-10-30 02:35 | パフォーミングアーツ