悪くはない、悪くはない。けれど・・・
今月最後の鑑賞。水沼健による作・演出「象を使う」。
京都芸術センターの演劇計画2005として、演出家を育てるこの企画で育てられている二人のうちの一人。終演後はダイアローグとして別役実が参加。
去年観た「アルマ即興」と共通した部分も多く、坂口安吾が作品を書くということをテーマにそこには分裂した自分や、母親や姉にも変化する女性が登場。この女性は普段あまり役者に惚れこむことはない私がとてもヒイキにしている内田淳子という役者さん。去年の作品がよかったこともあるが、半分くらいはこの役者さんを見に行ったのもある。坂口安吾は「白痴」という作品を木の床に文字を彫ることで作品を書いている。文字化するという男性的な行為をメインに進みながら、3人の男(同一人物ではあるが)が一人の女に翻弄されるという、女性の存在がとても大きい作品。別役氏とかぶってはいるが、靴を履く履かないでもめる男性達を尻目に、裸足で登場した女性に感動。少し大きめの服を着ていたので、客席に背を向けて台に上がった瞬間服が台を覆い、とても大きな人間に見えた瞬に感動。この二つの瞬間、スックと立つ女性の、そのたたずまいの毅然さに見とれてしまう。床に小説を書くという行為が、彫る行為に代わりエネルギーの方向性が下へ下へ向かうのに対し、この女性の起立性。ヒイキしすぎ。
ダイローグを待つ間の待合室で「アルマ即興」のビデオが流れていて、今回の作品に比べたらずいぶん刺激的なセリフで、笑いの調合具合も加味したら、去年の方が上かなぁとか思っていると、別役氏の登場。はっきり言ってうちらとはレベルの違う次元の見方で、宇宙の星の運航的観点だったり、作品全体が重くなってしまった原因などをしっかり解説してくれて、さすがだなぁと感心。けど、アルマ即興であって即興曲ではないですw
公演を来月に控えたFrance_panの主宰と役者とココン烏丸&吉野家&電車。だいぶ過渡期な団体の現状。東京のS君、ほら働くときですよ。私は机上の空論を実現化します。
京都芸術センターの演劇計画2005として、演出家を育てるこの企画で育てられている二人のうちの一人。終演後はダイアローグとして別役実が参加。
去年観た「アルマ即興」と共通した部分も多く、坂口安吾が作品を書くということをテーマにそこには分裂した自分や、母親や姉にも変化する女性が登場。この女性は普段あまり役者に惚れこむことはない私がとてもヒイキにしている内田淳子という役者さん。去年の作品がよかったこともあるが、半分くらいはこの役者さんを見に行ったのもある。坂口安吾は「白痴」という作品を木の床に文字を彫ることで作品を書いている。文字化するという男性的な行為をメインに進みながら、3人の男(同一人物ではあるが)が一人の女に翻弄されるという、女性の存在がとても大きい作品。別役氏とかぶってはいるが、靴を履く履かないでもめる男性達を尻目に、裸足で登場した女性に感動。少し大きめの服を着ていたので、客席に背を向けて台に上がった瞬間服が台を覆い、とても大きな人間に見えた瞬に感動。この二つの瞬間、スックと立つ女性の、そのたたずまいの毅然さに見とれてしまう。床に小説を書くという行為が、彫る行為に代わりエネルギーの方向性が下へ下へ向かうのに対し、この女性の起立性。ヒイキしすぎ。
ダイローグを待つ間の待合室で「アルマ即興」のビデオが流れていて、今回の作品に比べたらずいぶん刺激的なセリフで、笑いの調合具合も加味したら、去年の方が上かなぁとか思っていると、別役氏の登場。はっきり言ってうちらとはレベルの違う次元の見方で、宇宙の星の運航的観点だったり、作品全体が重くなってしまった原因などをしっかり解説してくれて、さすがだなぁと感心。けど、アルマ即興であって即興曲ではないですw
公演を来月に控えたFrance_panの主宰と役者とココン烏丸&吉野家&電車。だいぶ過渡期な団体の現状。東京のS君、ほら働くときですよ。私は机上の空論を実現化します。
by tsubasahappy
| 2005-09-20 00:31
| パフォーミングアーツ