IE9ピン留め

あの頃の未来。

一日15時間働く、今宮戎(通称:えべっさん)の3日間のバイトも、体調を崩すことなく乗り切った。
震災の時に、心配して連絡をくれた人たちには、出来る限り直接会って、お礼とか実家の様子を伝えようとあのとき思って、少しずつ再会を果たしている。
現代人の交友は、FacebookやMixiなどのSNSといったものに、移行しているという一般論は、大いに理解するし、そのおかげで、お互いの近況を簡単に知りあう利便性があるのも確かだ。実際、私も仕事半分、遊び半分でどちらもやってる。けど、一方で、そうじゃない人たちもいるのも事実だから、そういう人たちには、会っていかないと縁が疎遠になってしまう。
生まれて初めてバイトしたステーキ屋は、物理的にも、金額的にも気軽に行けるよう所ではないけど、2,3年に一回は顔を見せに行っている。年明けのこの前、近くに行く用事もあったので行った。初めてのバイトだったので、あの頃のことはたくさん覚えていて、ここで働けてよかったなと思う。お世話になった先輩とか、常連さんとか、バイト仲間とか。

人と再会すると、自分の立ち位置がよくわかる。マスターと話していろんなことを思い出した。まさしく、夜空ノムコウで、あの頃の未来とはずいぶん違っているけど、それは問題ではなく、今の生き方を自分が良いと思っているかどうかだけ。
# by tsubasahappy | 2012-01-16 03:15 | Trackback | Comments(0)

やり残さなかった年の瀬。

この5年で、一番ゆとりのある年末を過ごした気がする。
仕事の年賀状も、個人の年賀状も、ちゃんと出せた。事務所の掃除もワックスがけまでできた。

去年はいろんなことがあった。仕事上のことよりも、ごくごく個人的なことで。それは、絆とか流行語で片付けられるような代物ではない。
それでも、大切な人たちの嬉しい知らせや、直接話ができたりすることで、自分にも良い気を与えてもらえる。放射能や家屋の倒壊という直接的な理由ではないものの、地元を離れる人たちが多くいて、新たな門出を祝いつつ、寂しさ半分。18歳のときに実家を出てから、地元はあの頃のままのイメージだけど、そりゃ10年以上たてば一人の人間の人生くらい大きく変わるわな。

ゆとりのある年末の中で観た、「母なる証明」という映画が良かった。冒頭と終わりの母のダンス、イイね。
# by tsubasahappy | 2012-01-02 01:17 | Trackback | Comments(2)

観たものいくつか。

公演の谷間というのもあって、最近は吸収している。
特に良かったのは、グスタボ・イソエ展@奈良県立美術館と村上三郎展@Art Court Gallery。リアリズムの鬼才、グスタボ・イソエは、その筆致はさることながら、構図がとても良かった。スペインの市場では一般的に売られているという皮をはいだ鶉や兎、棚や壁にレイアウトした静物画。2004年の個展に際して寄せた文章に、「角膜に受動的に映る映像を根気よく写す行為ではなく、空間と物の存在のなかから摂理を見出す仕事だと思うようになったのです。」という一節があって、そうか、摂理か、理かと納得した。他の作品も、あるべき場所にレイアウトされていた。
村上三郎は、'73の無減社で行われていた<無言>という作品の、筆談メモのスライドショーが良かった。たわいのないことも、作品のことも、いろんな話題が残されていた。有名な、紙を破るパフォーマンスは、子どもが家のふすまを破ったときに思いついたとインタビューで言っていたが、子どもが家のふすまを破ったときに、父の頭ではなく、作家の頭でいられたことが、すごいな。自分なら、きっと子どもを叱ってしまうだろう。
「恋の罪」で、初めて園子温作品を見たけれど、世間が騒ぐほど、エログロじゃないし、案外と文学的で、ちょっと拍子抜けした。昔、維新派を観に来たときも、小難しいこと言ったりしてて、生意気な感じだった、と松本さんが言っていたけど、確かに、作品は理屈が先に来ているんだろうな、と思った。
新しい市長になって、新しい美術館が白紙。案の定。あの人が考える文化って、今日を楽しむためのものなのだろう。30年後とは言わないけど、10年後のこの街を魅力的にするために必要なことは、そういうことなのだろうか…。
# by tsubasahappy | 2011-12-10 03:11 | Trackback | Comments(0)

過ぎゆく秋。

助成金の締切日。提出。

何事も、前例を踏襲することの楽さはあるけれど、何かを変えて、それでスッキリしたり、改善されたりする快感って、やっぱり得がたいなぁ、と思う。
助成金の要望書も、前回提出したコピペでは気づかないこともあるし、毎回、新しい紙に向かう気持ちは持たなければならないと思った。この世で一番怖いことは思考停止。周りの同年代や、先輩でも多くいる。そういう人らの思考が停止していることを目の当たりにしたとき、強く老いを感じる。

気づいたら、秋は終わりかけて、冬に入ろうとしているので、大急ぎで秋を満喫しよう。観に行ったり、読んだり、耽ったり。何せ、また新しいことを始めようというのだから、吸収しなくては。

たまたま深夜のノイタミナを久しぶりに見て、エンディングの曲がかっこいいな、と思ったら、元SUPERCARの人とかNUMBER GIRLの人らが結成したバンドらしい。高校生の時、くるりと同じくらいの時期に出会って、感激した。SUPERCARやっぱいいなぁ。

仕事上、Facebookを始めたはいいけど、ハンガリーの友達からメッセージやチャットで話しかけられる。懐かしいし、とても嬉しいのだけど、ハンガリー語が追いつかない。英語は通じない。けど、変に英語が通じるからと言って、英語を使ってしまわないので、この必死でやるのが気持ちがイイ。
# by tsubasahappy | 2011-11-19 02:44 | Trackback | Comments(0)

そんなことよりも。

紫綬褒章を受章して、周りはいろんな反応だった。
受章は、決してすんなり決めたわけじゃない。けど、イロイロ考えて。

そんなことよりも、来年の公演。

派遣会社から、イイ条件の仕事が案内されていたのだけど、断った。来年の公演に、全エネルギーを集中させたいから。
この団体に来て、今年で5年。これまでの経験や方法を、ひとつ、形にしなくてはならないのが、次の公演。権威に集まってくる亡者たちはいなして、思考停止の古い人間たちは、うまくdriveするか、切り捨てる。
もっともっと商売をしよう。
# by tsubasahappy | 2011-11-03 02:59 | Trackback | Comments(0)

町の姿。

東京が終わってから、ちょっとだけ実家に戻った。
青森の友達を訪ねたり、塩竈の町を散策していた。帰省して、仙台に遊びに行かなかったのは初めてだったかもしれない(塩竈には、普段使っている銀行がなくて、仙台に行かないと、お金をおろすのに手数料がかかってしまうことも、いつも仙台に行っていた理由にはある。)
本塩釜駅前に最近できたAEON(通称BIG)に初上陸し、そこで塩竈フォトフェスティバルのポスターを見つけ、次の日、行ってみた。平間至が中心になって、今回で3回目のフェスティバルだそうだ。
町のいくつかの場所に展示してあって、自転車で回った。
平間さんとこの実家の写真屋も、今回の津波で、被災していて、営業再開の目処はたっていなかったようなので、今回のフェスティバルは、平間さん自身、過去二回とは別の意味合いも出てきてるだろう。
ひとつの展示会場である、エスプという、図書館と公民館が一緒になった施設には、常設の展示として、長井勝一、というガロの初代編集長の人の展示もあった。塩竈出身と言えば、中原誠(将棋棋士、林葉直子との不倫問題)と、加藤久(サッカー元日本代表)くらいしか知らなかったけど、そんな人もいたんだ。見たら、5歳で東京に引っ越してるから、あんまり縁は深くないようだけど。ガロ出身の漫画家たちの本もそこそこあって、つげ義春の本が、こんなにそろっているのは、普通の図書館ではなかなか無い。
ビルドスペースという場所も、初めて行ったけど、塩竈にもこんな場所があるんだ、と思って、嬉しくなった。こういったおしゃれなスペースが、塩竈にもできたんだ、ということ。オーナーさんは、同世代で、北米に留学経験のある人だった。
津波や地震の影響だけではない、確実に衰退している、町の商店街に、新しい場所ができるだけでなく、人の集まる空間ができるというのは、とても嬉しい。
今回実家に戻って、新しい場所の発見だけでなく、病気だった友達が快方に向かっていたり、家族の新しい近況を知り、町も、人間の体の細胞ように、日々再生しているのだなぁ、と感じた。
5月に来たときよりも、港のあたりも、だいぶキレイになっていた。
# by tsubasahappy | 2011-10-24 02:08 | Trackback | Comments(0)

怒涛の準備。

明日から、東京。
でも、dracom「gutter」@アイホールを観に行った。
出発前日に、こんなことができるのは珍しい。そのあと事務所行って、しばらくの不在の準備をして、ゆるやかな夜を過ごす。
また、怒涛の日々が始まる。野外って、どこでも、屋内の10倍は疲れるのだ。退館時間のある方が、どれだけ楽か。終電がなくなっても、都会には、タクシーもある。
半年に一回は、荷造りしているけど、遊びに行く荷造りって、もう何年もしていないなぁ、と気づいた。
# by tsubasahappy | 2011-10-03 01:57 | Trackback | Comments(0)

都会の論理を身にまとう人々。

岡山・犬島公演と東京・池袋公演の合間。
犬島は、通常の気候に加えて、海が相手だった。
潮が思ったより引かなかったり、直前まで台風で、いろんな状況が下見の時より変わっていた。
それでも、本番は晴れた。
そして、ようやく、今日、3日間分のアンケートを読んだ。作品に対する反応は、想定内。こちらもいろんなことを試している作品なので、人によっては面白くない、と言われても、まぁ、そうだろうなぁ、と思う。
ただ、暑さとか、立ち見に対して、いろいろ言われるのは、予想外だった。位置によって、椅子があったり、日陰があり、そういう差があったからなおさらだったのだろうか。
きっと、快適な鑑賞環境を要求する人って、都市の論理で生活していて、犬島でもそれが通じると思っているんだろうな。お金を払っているお客さんが偉いとか、劇場には座り心地のイイ客席が保障されているなんてことは、大都会では前提かもしれないが、犬島では住んでいる人々も含めて、そういう感覚はない。だからって、大都会から来る人たちに、それを分かれ、というのも酷だろう、とは思うけど、島民50人にも満たない、平均年齢70歳を越えた島に来ても、その感覚から抜け出せないのって、個人的には、不幸だな、と思う。
制作としては、いろいろ対応しなくてはいけなかったかもしれないから、それは別として。

本音としては、今回のような作品なら、お客さんも50人か、多くて100人くらいが、劇団としては希望なのだけど、犬島も池袋も、そうはならない大人の事情ってやつがあるのです。
# by tsubasahappy | 2011-09-30 15:28 | Trackback | Comments(2)
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